はじめまして。中小企業向け経営コンサルタントの吉田真一と申します。
「また今月も資金繰りが厳しい…」「銀行との付き合い方がわからない…」そんな悩みを抱えている経営者の皆さん。私も銀行員時代、そして独立後のコンサルタントとして、数え切れないほどそんな声を聞いてきました。
でも、まず現実を見つめましょう。資金繰りの問題は、実は「数字を見る習慣」がないことから始まることがほとんどなのです。
廃業寸前の社長が教えてくれた、私の原点
私が資金繰り支援に情熱を燃やすようになったのは、銀行員時代のある出来事がきっかけでした。
堺市で小さな製造業を営む60代の社長。優れた技術を持ちながら、資金ショートで廃業寸前まで追い込まれていました。「もう無理や…」と諦めかけていた社長と一緒に、私は一から資金繰り表を作り直しました。
すると驚くことに、問題は売上不足ではなく、在庫管理と売掛金回収のタイミングのズレだったのです。3ヶ月後、その会社は見事にV字回復。社長の涙ながらの「ありがとう」という言葉が、今でも私の原動力です。
あなたの会社はどうでしょうか?もしかしたら、見えていない「お金の流れ」があるかもしれません。
銀行員×現場感覚 ― 私だからこそ伝えられること
銀行で15年間、融資審査や企業支援に携わってきた私には、「銀行がどう考えるか」が手に取るようにわかります。でも、それだけでは不十分でした。
独立してコンサルタントになって7年。年間100件以上の資金繰り相談を受ける中で気づいたのは、教科書的な財務知識だけでは現場の問題は解決できないということ。大切なのは、その会社の実情に合わせた「生きた資金繰り」なのです。
例えば、ある飲食店では「日次の現金管理」から始めました。また別の建設業では「工事別の資金収支」を見える化しました。業種や規模によって、押さえるべきポイントは全く違うんです。
私の強みは、この「金融の専門知識」と「現場の実務感覚」を両立させていること。そして何より、難しい財務の話を、初心者の方にもわかりやすく伝える力だと自負しています。
数字は敵じゃない ― 一緒に「見える化」していきましょう
「数字は苦手で…」という経営者の方、本当に多いです。でも考えてみてください。毎日の売上は把握していますよね?それも立派な「数字との付き合い」です。
私がこのブログで伝えたいのは、特別な知識がなくても実践できる資金繰り改善の方法です。
- なぜ黒字なのにお金が足りないのか?
- 銀行はどこを見て融資を判断するのか?
- 明日から始められる資金繰り改善の第一歩は?
こんな疑問に、具体的な事例を交えながらお答えしていきます。失敗談もたくさんお話しします。なぜなら、失敗から学ぶことこそが、実践的な知恵につながるからです。
地域とともに歩む ― 堺から全国の中小企業へ
私は大阪府堺市で、地域密着型のビジネス支援を行っています。地元の商店街での無料相談会、創業塾での講師活動…直接お会いできる経営者の方々との対話が、私の学びの源泉です。
特に創業5年以内の小規模事業者の方、これから本格的に資金繰りを学びたい個人事業主の方。そんな「これから」の経営者の皆さんに寄り添いたいと思っています。
経営はセンスより「数字の習慣化」です。そして資金繰りの把握こそが、成長への第一歩なのです。
このブログが目指すもの
私の夢は、一人でも多くの経営者が資金繰りで悩まず、本業に集中できる環境を作ることです。そして何より、夢を持って起業した皆さんが、その夢を実現できるよう支援することです。
このブログでは:
【基礎編】 資金繰りの基本的な考え方から丁寧に解説します 【実践編】 明日から使える具体的なテクニックをご紹介します 【事例編】 実際の成功事例・失敗事例から学びを共有します 【Q&A編】 読者の皆さんからの質問にお答えします
難しい話も出てくるかもしれません。でも大丈夫。「一緒に学びましょう」という気持ちで、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
資金繰りは企業の呼吸と同じです。止まれば企業は生きていけません。でも、正しい呼吸法を身につければ、もっと楽に、もっと力強く成長していけるはずです。
さあ、まずは現実を見つめることから始めましょう。あなたの会社の「お金の流れ」、一緒に見える化していきませんか?
皆さんからのご質問やご相談、お待ちしています。地域の勉強会でお会いできることも楽しみにしています。
共に学び、共に成長していきましょう。
吉田真一 中小企業診断士・経営コンサルタント 元銀行員が伝える「生きた資金繰り」実践ブログ